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2021年現在、電⼒需要に対する市場取引量の割合は40%前後

日本卸売電力取引所(JEPX)が市場取引を開始したのが2005年4月、東日本大震災を契機とした電力システム改革が実施されたのが2015年から2020年にかけてです。このように電力事業の規制緩和が進んでいる中、実際に電力市場の取引量がどれくらい増えたのでしょうか?

現在の電力市場の状況がわかりやすくまとまっているのが、経産省の電力・ガス取引監視等委員会で定期的に開催されている制度設計専門会合です。月1程度の頻度で実施されており、3ヶ月に1度「⾃主的取組・競争状態のモニタリング報告」という報告書が公表されています。最新の令和3年4⽉〜令和3年6⽉期の報告書に記載されている電⼒需要に対する市場取引量の推移グラフを以下に示します。

図より、2017年くらいから一気に増えて、2019年位から40%前後を推移していることがわかります。すでに電力需要の半分近くの量が電力市場を介して取引されているんですね。

それでは、2017年から一気に市場取引が増えた理由はなんでしょうか?それは、2017年4月から実施された「グロス・ビディング(gross bidding)」にあります。グロス・ビディングとは、旧一般電気事業者の社内取引分の一部をスポット市場を介して取引するように変更することです。その結果、上記の図のように市場取引量が一気に増加しました。
グロス・ビディングは市場の流動的向上、価格変動の抑制や透明性の向上を期待されて導入されました。2021年8月の報告書では市場の流動的向上、価格変動の抑制に関しては一定の効果を得られたが、透明性の向上に関してはまだ不十分であり改善の余地があると報告されています。

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